「年収は住むところで決まる(The New Geography of Jobs):エンリコ・モレッティ(プレジデント社)」という本があります。
この本は、イノベーションと地域経済の関係を分析しています。
著者は、
・知識経済では繁栄が一部地域に集中しやすく、繁栄している都市はますます繁栄する。
・イノベーティブな企業も、イノベーションに熱心な都市に集まる傾向がある。
・創造性の持ち主がまじりあい、互いに学び合う機会が生まれてイノベーションは活性化し、生産性が向上する。
といいます。
「知財(知識)が集まる地域は発展しやすい」という説は日本にも当てはまるような気がします。
所得の高い地域は「稼ぐ力」が大きな地域です。
稼ぐ力を支えているのは、その地域が持っている「付加価値を生む力」です。
付加価値を生む力がある地域では、新しいアイディアや技術が生まれやすく、それが特許として保護されることも多くなるはずです。
したがって、所得の高い地域、いいかえれば、繁栄している地域は特許出願数も多いのではないかという推測が成り立ちます。